前処理

Q1.
どのような方法がありますか? また、それぞれの適用範囲、メリット、デメリットは?
A1.
No. 処理方法 適用範囲、メリット、デメリット
1 溶剤払拭法 溶剤を布に付けて、被塗物表面を払拭。処理方法としては簡易、少量生産向き。
2 溶剤蒸気洗浄法 トリクロルエタンやフロン系溶剤を加熱して蒸気を発生させ、被塗物をその雰囲気中に浸す。洗浄効果も大きく、処理方法も簡単であるが、公害規制から最近は使用されなくなっている。
3 アルカリ、または酸洗浄法 処理方法としては、金属部品の洗浄と同じくスプレー方式で、薬剤洗浄後に何段階かの水洗浄が必要で、さらにその後、水切り乾燥が必要。設備は他の方法と比較すれば大型となり、ランニングコストも大きい。
4 プラズマ処理法 真空にした部屋の中での処理となり、バッチ処理となる。設備費大。
5 コロナ放電処理法 電子をワーク表面に衝突させて処理する方法。平面的な被塗物にしか適用できない。設備費大。
6 火炎処理法 短火炎のバーナーで被塗物表面を炙り、表面を改質する。安全性の確保が課題。

<処理方法の最近の動向>

樹脂塗装における前処理は、ポリオレフィン系樹脂の塗料の密着性の確保が難しかったことから、種々の方法が考案されましたが、近年良好なプライマー塗料が開発されてきたことから、処理自体の目的が薄れてきています。

(回答会社: パーカーエンジニアリング株式会社)

塗装

Q2.
静電塗装を行うことができますか? できるとすればどのような方法がありますか?
A2.

樹脂は一般的に電気的に絶縁体です。そのため、静電塗装をするには電気が流れる処理をする必要があります。

  1. 樹脂の表面に通電液を塗布する。
    これは界面活性剤の一種で、速乾性の溶剤により空気中の水分が表面に付着し電気抵抗を下げますが、1工程増えること、湿度、時間、および樹脂の種類に制限があるなど検討が必要です。
  2. 樹脂の表面に導電プライマーを塗装する。
    これも1工程増えますが、静電効果が大きいこと、密着性が高く品質が向上するなどの特長があり、最近は自動車部品などに多く使われています。この導電プライマーの中にはカーボン粉末が入っており、エアスプレー、またはエアレススプレーで塗装します。
  3. 塗装の時、治具から順次丹念に塗装していく。
    この方法は工程は増えないが、必ず治具(金属…接地物体)から塗装すること。そのことにより、塗料中の溶剤がある程度導電性があるので、それを通して電気を流し、静電効果を持たせるわけです。

(回答会社: 旭サナック株式会社)

乾燥

Q3.
乾燥に必要な留意点を教えてください。
A3.

まず、被塗物(樹脂)の乾燥方式の決定は、形状、寸法、材質(樹脂の種類)、塗装方法、搬送方法によりおこないます。これには、質問シートなどを整備しておき、YES,NO方式で辿っていけば、最適な方式に到達します。樹脂は、その材質によって乾燥時の上限温度、時間が決められます。それが確実に制御できる装置を組み込んでください。

(回答会社: タクボエンジニアリング株式会社)